2009年 01月 18日
六本木アカデミーヒルズ(森タワー)での講演 |
「六本木アカデミーヒルズ」での講演
あの有名な森ビル43階での美しい夜景を背景に講演に行った。ジャーナリストの梶山寿子さんとの対談と「とうもろこしの授業」の模擬授業。小学校でも大阪大学でも子どもたちや学生をひきつける授業を参加者に経験していただいた。参加者の多くはビジネスマン。その他、教師、雑誌編集者、音楽関係、官僚を含む様々な仕事に就く方たち。
講演が終わるとすぐにネットに感想が出されるのには驚いた。私が教えている親から、先生のことを書いたサイトがあるよといつも教えてもらう。5年前とは、明らかにコンピューターを取り巻く環境は変わった。さて、5年後は、どう変わっているだろうか。
私は、「生きる力」としては、英語よりもコンピューターというツールの方が大切だと常々考えてきたし、授業でもコンピューターの授業を重用視してきた。いつも私の方法は、教育界とは逆行し、世の中と同調してきた思いがある。
大臣官房の方からのアクセスなどいろんな方とつながりを持てる機会になった。
少し長くなるが、「六本木アカデミーヒルズ」のサイトの文を引用したい。
これからの時代を拓く教育とは?
「スクール・アーティスト」井出良一先生による教育革命
日時:
2008年11月14日(金)
スピーカー:
井出 良一(小学校教諭)
ファシリテーター:
梶山 寿子(ジャーナリスト/ノンフィクション作家)
「こんな授業を受けてみたい!」と子供からだけでなく、その保護者からも支持されている先生がいます。今回スピーカーとしてお話いただいた井出良一先生です。
ファシリテーターとしてお話いただいた梶山寿子氏は、2008年9月のライブラリートークにご登場いただき、ご自身の著書である『トップ・プロデューサーの仕事術』(日本経済新聞出版社 2008/06)をテーマに「クリエイティブ人材」についてお話いただきました。梶山氏が取材を続ける中で出会ったのが、大阪府高槻市の公立小学校で40年近く教師をされている井出良一先生でした。「これからの社会において必要なのは既成概念を覆し、新しいものを創造できる“クリエイティブ人材”だが、企業でそういう人材を育成しようと思っても遅い。重要なのは学校教育である。」。そう考えていた梶山氏は、井出先生の独創的で革新的な授業に感激。「このすばらしい授業が、先生の引退とともに消えてゆくのはもったいない。なんとか全国に広めたい。」ということで本を出版されました。
教育者でもあった宮澤賢治を理想としている井出先生。小学校に留まらず毎月1回行っているフリースクール「イーハトーボ・スクール」にて親子を対象に指導をされ、大阪大学の非常勤講師も務めているという井出先生の原動力と魅力は何なのでしょうか?
前半は井出先生と梶山氏の対談。後半は「とうもろこしの総合学習」の模擬授業を井出先生に行っていただき、参加したメンバーに井出メソッドを体験してもらいました。
対談では、井出先生の授業を支える独創性と強い意志がうかがえました。
教育者は頑張るだけではなく、自身も楽しまなくてはいけない。
子供達には「教える」という意識ではなく、「教育は芸術であり、教師はプロデューサーである」という意識が大切。
日々の生活の中で、疑問を持ち興味を持ったことは常にメモし、授業に出来ないか考えている。これらの素材をいかにプロデュースして子供達に渡し、知らない間に知識として降り積もらせるかが仕事である。
読み書き計算のような基礎学力に傾注するのではなく、意欲・関心を向上させる学習とのバランスが必要。意欲・関心が向上すると、学力も向上することを日々体感している。
後半の模擬授業では、会場内でポップコーン作りを行いました。「なぜ、とうもろこしははじけるのだろう?」という先生からの質問に対し、会場の参加者の表情はさまざま。小学校の理科の時間に教わった内容が、日常生活にほとんど活かされていないことを認識させられました。また「とうもろこし」という題材から、「アンデス地方」、「インカ帝国」、そして「穀物価格の高騰」へと話は広がり、教科の壁を越え国際的視野をも含む授業となりました。井出メソッドは、「自分で考え、行動すること」を重視しています。それは梶山氏が重要だとしている「クリエイティブ人材の育成」に繋がっていました。
最後に、「2002年にノーベル化学賞を受賞した田中耕一さんは、小学校4年生の時に感じた疑問がきっかけだったという話を聞き、とても勇気をもらった。私もノーベル賞をとるような子供を作りたい。」と力強いメッセージでライブラリートークを締めていただきました。
※今回のライブラリートークの詳しい内容は、梶山氏の著書『スクール・アーティスト―井出良一先生たったひとりの教育改革』(文藝春秋 2008/06)をご覧下さい。
あの有名な森ビル43階での美しい夜景を背景に講演に行った。ジャーナリストの梶山寿子さんとの対談と「とうもろこしの授業」の模擬授業。小学校でも大阪大学でも子どもたちや学生をひきつける授業を参加者に経験していただいた。参加者の多くはビジネスマン。その他、教師、雑誌編集者、音楽関係、官僚を含む様々な仕事に就く方たち。
講演が終わるとすぐにネットに感想が出されるのには驚いた。私が教えている親から、先生のことを書いたサイトがあるよといつも教えてもらう。5年前とは、明らかにコンピューターを取り巻く環境は変わった。さて、5年後は、どう変わっているだろうか。
私は、「生きる力」としては、英語よりもコンピューターというツールの方が大切だと常々考えてきたし、授業でもコンピューターの授業を重用視してきた。いつも私の方法は、教育界とは逆行し、世の中と同調してきた思いがある。
大臣官房の方からのアクセスなどいろんな方とつながりを持てる機会になった。
少し長くなるが、「六本木アカデミーヒルズ」のサイトの文を引用したい。
これからの時代を拓く教育とは?
「スクール・アーティスト」井出良一先生による教育革命
日時:
2008年11月14日(金)
スピーカー:
井出 良一(小学校教諭)
ファシリテーター:
梶山 寿子(ジャーナリスト/ノンフィクション作家)
「こんな授業を受けてみたい!」と子供からだけでなく、その保護者からも支持されている先生がいます。今回スピーカーとしてお話いただいた井出良一先生です。
ファシリテーターとしてお話いただいた梶山寿子氏は、2008年9月のライブラリートークにご登場いただき、ご自身の著書である『トップ・プロデューサーの仕事術』(日本経済新聞出版社 2008/06)をテーマに「クリエイティブ人材」についてお話いただきました。梶山氏が取材を続ける中で出会ったのが、大阪府高槻市の公立小学校で40年近く教師をされている井出良一先生でした。「これからの社会において必要なのは既成概念を覆し、新しいものを創造できる“クリエイティブ人材”だが、企業でそういう人材を育成しようと思っても遅い。重要なのは学校教育である。」。そう考えていた梶山氏は、井出先生の独創的で革新的な授業に感激。「このすばらしい授業が、先生の引退とともに消えてゆくのはもったいない。なんとか全国に広めたい。」ということで本を出版されました。
教育者でもあった宮澤賢治を理想としている井出先生。小学校に留まらず毎月1回行っているフリースクール「イーハトーボ・スクール」にて親子を対象に指導をされ、大阪大学の非常勤講師も務めているという井出先生の原動力と魅力は何なのでしょうか?
前半は井出先生と梶山氏の対談。後半は「とうもろこしの総合学習」の模擬授業を井出先生に行っていただき、参加したメンバーに井出メソッドを体験してもらいました。
対談では、井出先生の授業を支える独創性と強い意志がうかがえました。
教育者は頑張るだけではなく、自身も楽しまなくてはいけない。
子供達には「教える」という意識ではなく、「教育は芸術であり、教師はプロデューサーである」という意識が大切。
日々の生活の中で、疑問を持ち興味を持ったことは常にメモし、授業に出来ないか考えている。これらの素材をいかにプロデュースして子供達に渡し、知らない間に知識として降り積もらせるかが仕事である。
読み書き計算のような基礎学力に傾注するのではなく、意欲・関心を向上させる学習とのバランスが必要。意欲・関心が向上すると、学力も向上することを日々体感している。
後半の模擬授業では、会場内でポップコーン作りを行いました。「なぜ、とうもろこしははじけるのだろう?」という先生からの質問に対し、会場の参加者の表情はさまざま。小学校の理科の時間に教わった内容が、日常生活にほとんど活かされていないことを認識させられました。また「とうもろこし」という題材から、「アンデス地方」、「インカ帝国」、そして「穀物価格の高騰」へと話は広がり、教科の壁を越え国際的視野をも含む授業となりました。井出メソッドは、「自分で考え、行動すること」を重視しています。それは梶山氏が重要だとしている「クリエイティブ人材の育成」に繋がっていました。
最後に、「2002年にノーベル化学賞を受賞した田中耕一さんは、小学校4年生の時に感じた疑問がきっかけだったという話を聞き、とても勇気をもらった。私もノーベル賞をとるような子供を作りたい。」と力強いメッセージでライブラリートークを締めていただきました。
※今回のライブラリートークの詳しい内容は、梶山氏の著書『スクール・アーティスト―井出良一先生たったひとりの教育改革』(文藝春秋 2008/06)をご覧下さい。
by ir_ihatov
| 2009-01-18 00:49
| 教室・保育室・講義室から
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