2026年 01月 08日
「桑の葉で絵の彩色を学ぶ・ためし紙を考案・絵画の授業をダイナミックに」 |
「桑の葉で絵の彩色を学ぶ・ためし紙を考案・絵画の授業をダイナミックに」
このことは前にも書いたと思うが、再度触れておきたい。
水彩絵の具で絵を描かせるには、それなりの彩色技術が必要になってくる。
スケッチした絵に彩色をさせると、濃い絵具をべちゃっと塗ってしまって
もうひどい絵になってしまうことがある。そうなると、せっかく描いた絵に子どもたちは
満足しない。達成感もなくなる。そして、描くことを嫌いになっていくことが多い。
まず、水彩絵の具の性質を教員は知らねばならない。水彩絵の具は油絵具などと違って、
明度のある透明感が大切である。
色を混ぜすぎないこと。多くの色を混ぜると明度が低くなってしまう。
どの色でもいい。白を混ぜてみると、明度が下がり暗い色になる。白を使うのは厳禁だ。これはさくらんぼ保育の斎藤公子さんから学んだ。
子どもたちの持っている絵具は泥絵の具とも呼ばれ、品質があまりよくない。
その絵具を使いこなすには、かなりの練習がいる。
そこで試し紙というものを使用する。一年間で自分でしっかりと色を作れるように
学習させることが必要だ。
いい色がでると子どもたちはにこっとする。うれしいのだ。心が解放される。
教室を創るということは、こういうことの連続なのだ。
桑の葉を画用紙の上に置いて、ふちをなぞる。誰でも桑の葉が描ける。そして、葉脈を観察して描く。色を作り、試し紙に塗る。初めは教員が確認してやる。
写真のように格子状に鉛筆で線を引く。鉛筆が十字に重なったところにパレットで作った色を塗る。下の鉛筆が見えれば合格だ。見えなければもっと水を入れる。
なぜ桑の葉を使ったか?それは、一年間を通じて「蚕の学習」をしているからだ。
(拙著『イーハトーボ小学校の総合学習』参照 一ツ橋書房刊)
そして、教室の後ろに大きな桑の木と丹波栗の木の壁面を作るために、色づくりをかねて、桑の葉をたくさん子どもたちが作ったわけである。
私の教室の後ろの壁には、模造紙を全面にはってある。そこに、二本の大木を描いておく。栗のスケッチは秋だ。だから、この壁面も秋に作る。
一本は桑の木。もう一本は栗の木。子どもたちが桑の葉を書き終えて、切り抜くと、脚立に載っている私に渡しにくる。子どもたちは、「その枝の先に貼って」と自分の桑の葉を貼る場所を指定する。糊をつけて模造紙に貼ってやる。時間が進むにつれて桑の木に葉っぱがだんだんと茂ってくる。
子どもの目から見れば、だんだんと桑の木が茂り、自分の描いた桑の葉がその中に何枚かある。そこにクラス全員で作ったという思いと連帯感さえ生まれてくる。
この栗と桑の木の壁面、真ん中にいつも散歩に行く池が描かれ、田んぼには、子どもたちが描いた彼岸花の花が咲いている。池の中にはカイツブリやカモやアオサギ、コサギなどが描かれる。
このような壁面を作り出したのは、けっこう若いころのことだった。教室にもう絵をはる場所がなくなったので、廊下から階段の壁へと壁面は写っていった。
その写真が出てくれば、また、ブログにのせたいと思う。
by ir_ihatov
| 2026-01-08 20:45
| 教室・保育室・講義室から
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